親が与えたいと思う愛と

親が与えたいと思う愛と子どもが望むものが時として違ったとしても。

親が子どもに与えたいと思っている愛と、
子どもが受け取りたいと思っている愛。
その形は、ときにすれ違うことがあります。

「もっと抱きしめてほしい！」と感じていた子どもに、
「強くあってほしい…」と願う愛が届けられたり。
「自由を大切にしてほしい。」と思う親の愛が、
子どもには「見てもらえていない…」と
受け取られることもあります。

でもね、
その根っこにあるのはやっぱり〝愛〟なのだなと思うのです。
たとえ互いの形が違っても、そこには必ず愛が隠れています。

このことに気づくのは、今すぐではないかもしれません。
子どもが大人になったとき。
あるいは、子どもが親の手を離れていったとき。
「本当は愛されていたんだ。」と、
心に沁みる瞬間がやってくるから。

そしてこれは、今ここにいる
あなたの中の子どもインナーチャイルドにも同じことが言えます。
小さな頃に「満たされなかった…」と感じた記憶があっても、
本当はその時も、愛はちゃんとそこにありました。
あなたの親もまた、不器用ながら自分にできる精一杯の愛を
差し出していたのです。

だから子どもたちへ。
あなたはいつでも、どんな時も愛されています。

そして大人たちへ。
あなたもずっと愛されて育ってきたのです。

目の前の出来事に心を痛めたり、
悲しくなることもあるけれど、
それでも大丈夫。

私たちはみんな、愛されて育ってきたのだから。