僕は〝ぼく〟だよ。

私が赤ちゃんの頃から携わらせてもらっているお子さまが2歳の時、弟が生まれてお兄ちゃんになりました👦🏻

弟がお家に帰ってくる日に私は彼にこう声をかけました。
「○○ちゃん、お兄ちゃんになったね✨」と。
すると彼は、まっすぐ私の目を見て、
こう言ったのです。
「○○ちゃんは○○ちゃんだよ。」

その一言に、私はハッとさせられました。
私たち大人は、つい
「お兄ちゃんだから。」「お姉ちゃんなんだから。」と
言いがちですが、その子どもにとっては、
肩書きなんて関係ないよねと。

「ぼくはぼく。」「わたしはわたし。」

ただそれだけの、
紛れもなくこの世で唯一無二の存在なんですよね。

昔、保育士の先輩が言っていました。
「弟や妹が生まれるというのは、大人にとっては突然、旦那さんが知らない女性を連れて帰ってきて『この人、今日から大切にしてね』『この人のこと、可愛がってあげてね』と言われるようなものなんだよ」と。

そこに「お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだからしっかりしてね。」を悪気はなくても無意識に求めてしまうから、気をつけて上の子を見ようねと。

どんな立場になっても、あなたはあなた、そのままのあなた。
あなたの「たった一人のかけがえのない存在」は、何も変わらない。

そうやって、子どもたち一人ひとりに、
「そのままでいいよ。」というメッセージを言葉と態度で届けていきたいなと思わされるエピソードでした👒